山梨県連政治学校「やまなし政治大学校」が開催されました

- 山梨県
- 開催
- 2022年5月15日
- 講 師:
- 小泉 悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
- テーマ:
- 「ロシア・ウクライナ戦争と日本の安全保障」
15日、かいてらすで「やまなし政治大学校第3回講座」を開催しました。
ウクライナ侵攻以降、情報、報道番組でも多数お見掛けする東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠先生が「ロシア・ウクライナ戦争と日本の安全保障」をテーマに講演しました。
冒頭、戦争はなぜ起きたのかに触れ「ウクライナの面積は日本の1.6倍でヨーロッパ最大。山などほとんど無く真っ平。人口約4200万人。ヨーロッパでは人口大国で農業が好調。一方、ロシアは約1億4000万人。ロシアは旧ソ連を発展させていくにはウクライナの経済力、産業力が必要と考えている。」と地政学から始まりました。
小泉先生は「プーチンはロシア、ウクライナ、ベラルーシが分かれてしまっているのは、けしからんと昨年7月12日にプーチンが発表した論文『ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性』で述べている。」と話し、「2014年以降ウクライナはアメリカに操られ、主権を失くしているとロシアは認識している。」と述べました。
「プーチンの世界観では、主権を持てる国は限られている。中国、インドなど非同盟・核保有国で安全保障を独自に持てる国。」と述べました。
今後の見通しについては、「ロシアは総動員令を出すか、核を使うかのどちらかしかない。そのタイミングがいずれくるのではないか。」と述べ、核を使用した場合はアメリカとロシアの核のエスカレーションが起こりえると危機感を示しました。


ここで本文終わりです