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- 第2期・第5回「まなびと夜間塾」(講師:楠 綾子 国際日本文化研究センター准教授「米国の日本占領政策・マッカーサー元帥」)
第2期・第5回「まなびと夜間塾」(講師:楠 綾子 国際日本文化研究センター准教授「米国の日本占領政策・マッカーサー元帥」)

- 開催
- 2021年4月15日
- 講 師:
- 楠 綾子 国際日本文化研究センター准教授
- テーマ:
- 「米国の日本占領政策・マッカーサー元帥」
4月15日(木)、第2期「まなびと夜間塾」「まなびとスコラ・オープン講座・憲法に学ぶ『この国のかたち』」の第5回講座が開催されました。講師には、国際日本文化研究センター准教授の楠綾子先生から「米国の日本占領政策・マッカーサー元帥」と題してご講演を頂きました。今回は先生がお務めの京都も「蔓延防止等重点措置」の対象地域のため、リモートでのご講演となりました。
楠先生からは、「米国から見た日本の占領政策は『よい占領』であり、様々な偶然も重なっていたのだと思う。ポツダム宣言の受諾のタイミング、実質的に米国一国による独占的占領、天皇制を維持した間接統治などにより、米国やマッカーサー元帥の思い描いた日本の国家改造は1947年頃までにはほぼ成功した」と占領政策の過程を詳しく解説されました。
そして、「占領期の日本の政権を見ると、新旧憲法下で6代5人の総理大臣が選出されているが、いずれも短命だった事実から、やはり占領政策と憲法改正をはじめとする性急な国内改革により社会的な混乱を招いたのだと思う。今日に続く安定した政権は、第3次吉田内閣を待たなければならなかった」と占領期の日本側で生じた事実を具体例を示しながら説明しました。
また「日本の占領については政治・経済・社会の自由度の上昇をもたらし、今日に続く社会の強靭性と統治の正当性を与えたと思う。戦前は大きな格差社会や農村の貧困問題などは、日本だけでは解決できない問題だった。そして占領期の改革の問題点は、今日の自民党の政治システムが示す通り、体制内で緩やかに修正や改良を行い補ってきた」と日本の占領について評価されました。
詳しくは下記動画をご覧ください。
https://youtu.be/ft2ngnXD7c4





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