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- 第2期「まなびと夜間塾」第11回講座(講師:元読売新聞政治部長 北原 健児 氏「佐藤・田中総裁時代」)
第2期「まなびと夜間塾」第11回講座(講師:元読売新聞政治部長 北原 健児 氏「佐藤・田中総裁時代」)
- 開催
- 2021年6月10日
- 講 師:
- 元読売新聞政治部長 北原 健児 氏
- テーマ:
- 「佐藤・田中総裁時代」
6月10日(木)、第2期「まなびと夜間塾」「まなびとスコラ・オープン講座・憲法に学ぶ『この国のかたち』」の第11回講座を開催しました。講師には、元読売新聞政治部長の北原健児氏をお招きし、「佐藤・田中総裁時代」と題してご講演いただきました。
北原先生は「私は新人同然の政治部記者時代に佐藤榮作総理の官邸番記者を務めた。佐藤総理は威厳のある雰囲気だったが『情に熱い人柄』だというのが私の印象だ。政治姿勢については禅語の『啐啄同機』を好んで使い、寛容と調和を大切にしていた。そして、佐藤内閣の政策の成果としては、ベトナム戦争の最中、米軍劣勢の状況下の中で『沖縄返還』を達成したことが最大の功績だ。また、1965年には椎名悦三郎外務大臣と共に、14年間にも話し合いが及んだ『日韓基本条約』を締結したことも歴史的偉業に挙げられる」と、佐藤総理の人柄と7年7ヶ月の長期政権を維持できた理由を当時の記者の目線から解説されました。
続いて田中角榮総裁時代については、「大平正芳外務大臣、二階堂進官房長官といった強力な政権基盤を背景に、総理就任わずか2ヶ月間で『日中国交正常化』を成し遂げたことは、田中総理の最大の成果だ。中国側の要人も舌を巻く程の豪胆な性格だった。しかし、今の中国の現状を当時の田中総理や大平外務大臣が見たらどう思うだろうか。一例として、2018年まで続いた対中ODAは総額3兆6500億円にも及ぶ。使途などを定期的に検証を行う仕組みが欠けていた。従って、軍事の分野などにも利用されてしまったと思う。今日の繁栄は素晴らしいが、一方で覇権主義を唱え、米中対立が深刻化し、周辺諸国への脅威的な存在にまで発展してしまった。日本にとって対中政策はこれからの政権が担う非常に難しい問題だと思う」と田中総裁時代と今後の課題などについて話されました。
詳しくは下記動画をご覧ください。
https://youtu.be/lR4KtHgcoAA
講演録は下記をご覧ください。
2021.06.10 第2期・第11回 「まなびと夜間塾」北原健児先生.pdf
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